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ニュークス・タイム(紙ジャケット仕様)   ソニー・ロリンズ

定価:¥ 2,500 (税込み)

メディア :CD
メーカー:EMIミュージック・ジャパン
アーティスト:ソニー・ロリンズ
リリース:2003-06-25

ユーズド価格:¥ 7,869~ (税込み)

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レビュー
   ソニー・ロリンズのような超個性的なサックス奏者は、もう永遠に現れないのかもしれない。優秀なサックス奏者は大勢いるけど、なんといってもロリンズは別格だ。一音聴いただけでそれとわかる強烈な個性の持ち主であり、瞬間的な閃きを音にする天賦の才能はずば抜けている。ロリンズは50年代に『サキソフォン・コロッサス』をはじめとする歴史的な名作を何枚も発表した。それらに比べると本作の知名度は落ちるかもしれないけれど、内容は素晴らしいの一語に尽きる。

   なんといってもウイントン・ケリー、ダグ・ワトキンス、フィリー・ジョー・ジョーンズを従えたワン・ホーン編成というのがフォーマット的に最高だし、マイルスやケニー・ドーハムの曲を取り上げた選曲も親しみやすい。加えてフィリー・ジョーに捧げたオリジナル・ブルースもやっていて、そこではロリンズとフィリー・ジョーの4バース&8バースも楽しめる。その両者がデュオで演奏している<4>(「飾りのついた四輪馬車」)は本作の目玉曲。ずばり、普段着のロリンズを楽しめる人気作だ。(市川正二)



曲リスト
1) チューン・アップ
2) エイジアティック・レエズ
3) ワンダフル!ワンダフル!
4) 飾りのついた四輪馬車
5) ブルース・フォー・フィリー・ジョー
6) ネイムリー・ユー


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ユーザーレビュー
横綱ロリンズの貫禄 (2006-10-14)】
テナー・サックスの横綱、ヘビー級チャンピョンといえば、ロリンズを置いて他にない。もちろんこのあとコルトレーンもその栄誉に輝くし、デクスター・ゴードンもそのポジションを務めるが、夭逝のコルトレーン、スランプが長かったゴードンと比較しロリンズの長期にわたるこの分野での活躍は別格といえるだろう。そしてこの演奏はロリンズの絶頂期のもの。サキ・コロやヴィレッジ・ヴァンガード、ウェイ・アウト・ウエストなど他にも傑作は数多いロリンズだが、このアルバムも遜色ない堂々とした演奏で、貫禄を見せ付けている。チューン・アップや飾りのついた四輪馬車などおなじみのナンバーが並ぶが、ここではエイジアティック・レエズという曲に注目したい。ケニー・ドーハムのオリジナルロータス・ブロッサムを別名で演じているのだが、ドーハムの名演に勝るとも劣らない素晴らしいソロが聴かれる。やはりロリンズは横綱だ。ピアノのウイントン・ケリーもすこぶるよく、ソウルフルでボビー・ティモンズやトミー・フラナガンを髣髴させる溌剌としてプレイを演じている。


フィリー・ジョーとロリンズのバトルが凄い (2003-07-01)】
フィリー・ジョー・ジョーンズは稀有なジャズドラマーだ。豪放磊落で大胆かつ破天荒、と同時に繊細、細心で気配りのできるプレーヤーでもある。50年代のハードバップ・シーンは、マックス・ローチ、アート・ブレーキー、アート・テーラーらの名ジャズドラマー達を輩したが、その中で最も個性的でユニークなプレーヤーだったのが、フィリー・ジョーだ。バック・ビートの効いたスウィンギーなフォー・ビート、卓越したテクニックに裏打ちされたスネア、タム、ハイハットの見事なコンビネーション。フィリー・リック等の人を驚かせる奇抜なアイデア。マイルス・クインテット時代は氷のようにクールなトランペットと対照的な熱くて激しいスティックさばきを見せ、あのマイルス・デイビスをして「火の玉(He's got the fire I want)」と言わせしめた程の男だ。今回このフィリー・ジョーがウイントン・ケリー、ダグ・ワトキンスとリズムセクションを組み、ソニー・ロリンズがワンホーンで主役を務める、というのがアルフレッド・ライオンからのミッションだ。フィリー・ジョーは以前、あのマイルス・デイビス・クインテットのリズムセクションの一人(他はガーランド、チェンバース)として、「テナー・マッドネス」(Prestige7047)でロリンズのバックを務めたことがあった。ロリンズとマイルスのリズムセクションの共演が、プロデューサーであったボブ・ワインストックのその時の重要なコンセプトであり、そのせいか、フィリー・ジョーのプレーも壺を押さえた程度のものだった。全体のアンサンブルがより重視された結果、彼のプレーもありきたりでスリルの感じられないレベルで終わってしまっていた。このセッション中、ロリンズが呟いたとされる言葉、”Nothing is happening."がセッションの低調さを物語っているようだ。だが、ブルーノートのアルフレッド・ライオンのプロデュースによるこの「ニュークズ・タイム」は前作とは全く次元が違う。プロデューサーによって自由なインプロビゼイションのスペースを与えられた、フィリー・ジョーとロリンズの絡みが凄い。火の玉のように燃え盛る、フィリー・ジョーのドラムスに油を注ぐがごとく激しくブローするロリンズのテナー。この二人の化学反応でルディ・バンゲルダーのハッケンサックのスタジオは爆発寸前のメルティングポットのようだ。フィリー・ジョーはロリンズが進もうとする先を完全に判っていて、ロリンズをその方向にプッシュする。力強い推進力を得たロリンズはより高い次元のインプロビゼーションの世界に到達し、そこで縦横無尽に暴れまくる。見事な相乗効果だ。フィリー・ジョーとロリンズの二人だけが別次元の世界にいる。二人の見事なケミストリーに名ピアニスト、ウィントン・ケリーでさえ今回はただ伴奏に終始するだけの有様だ。ジャズと言う音楽だけが持つ、卓越したプレーヤー同志による、即興がはまったときの凄さがこの盤には見事に記録されている。Hallelujah,these guys are really working!






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