| 害虫 スペシャル・エディション [DVD] |
 |
定価:¥ 2,380 (税込み) 価格:¥ 1,976 (税込み) OFF:¥ 404円 ( 17 %)
メディア :DVD メーカー:日活 リリース:2006-11-24
発送可能時期など: 通常24時間以内に発送
ユーズド価格:¥ 2,300~ (税込み)
|
|
|
| 関連商品 |
|
|
| ユーザーレビュー |
【映画女優の映画 (2008-10-18)】 宮崎あおいは本作で、2001年度ナント三大陸映画祭主演女優賞を受賞している。
このときの大賞は、アフガニスタンからの難民の少年を主人公とする、イランのアボルファズル・ジャリリ監督「少年と砂漠のカフェ」。
両者に共通するのは、現代社会の矛盾に曝された年端もいかない少年少女が、良識あるとはいえない手段を用いてでも生き抜こうとする物語であること。
そうして、カメラがその様子をこの上もなく簡潔なスタイルで捉えていること。
とくに「害虫」のカメラのまなざしは、冷酷ともいえるほどで、
彼女のまわりにまとわりつく中年オヤジのみならず、彼女そのものまで害虫のように、冷徹に捉えられる。装飾的なBGMも殆どない。
心ならずも周りを破滅させ、みずからも堕ちていく少女の物語であるこの映画に、テーマ、スタイルとも最も近いのは、女の子を主人公とした青春映画などではなく(そのようなものを期待すれば、まちがいなく不快な気持ちになる)、ロベール・ブレッソンの「少女ムシェット」であろう。
ただし、ムシェットは周囲の無理解のなか、絶望して最後には自殺する。たいして本作の宮崎あおいは、それが堕ちていくことであろうとも、生き抜こうとする。
本作の、劇場公開時のパンフレットに映画監督黒沢清がエッセイを寄せている。そこで黒沢は、溝口「西鶴一代女」の田中絹代、フェリーニ「カビリアの夜 完全版」のジュリエッタ・マシーナに匹敵する、堕ちようとも生き抜こうとする女性の輝きを、宮崎あおいに認めていた。
たしかに、ラストシーン、前方を見据える彼女の横顔は圧倒的な存在感で、観客をも置き去りにして前進していく。とすれば宮崎あおいは、溝口「浪華悲歌」ラストの山田五十鈴にも匹敵しうる横顔の女優、といえるのかもしれない。
|
【宮崎あおいと蒼井優 (2008-03-16)】 本作の評価は難しい。ひとりの少女が「堕ちていく」過程を追ったものとすれば、ちょっと現実乖離しているし、事実メイキングで宮崎あおいが「撮影は楽しいがよくわからない内容」といっていることからも、主演がわからないものを観客がわかるか、という感じである。それにしてもまだ2001年当時の宮崎あおいと蒼井優の若いこと!いや、今でも十分若いのだが、キャピキャピ感(死語?)がまったく違う。この当時から「やっぱりあの2人は違うと思っていたよ」などと思えるような「らしさ」はまだない。宮崎あおいは初主演映画だが、まだ「やらされている感」が強い。演技をしている宮崎あおいに凄味はない。やはり役に同化してこそ価値がある。脇役の蒼井優のほうが光っていた。体育館でバトンを回すシーンなどは少し失敗しつつ演じており、片鱗は感じさせる。でも、本作で消えても誰も気に留めなかったかもしれない。この2人が日本映画を牽引する女優になろうとは、誰が想像しただろうか。映画の出来は及第点、くらいだが、2人を観るだけでも価値はある。 |
【宮崎あおいをどう捉えるか? (2008-02-16)】 この作品は宮崎あおいの初主演映画。なんという「暗い」作品での主演デビューだろうか。この作品からすでに、その後の彼女の女優としての「スタイル」を暗示するかのようだ‥。「どこか陰りのあるヒロイン」みたいな。(相手役の蒼井優も、やたらに陰湿な「リリイ・シュシュのすべて」がデビュー作なんだよ確か)作品の出来栄えは宮崎ファンの私からみても「お世辞にもイイ」とは言えない。細かい説明はしないし、監督がこの作品で観客に「何を伝えたい」のかが観た側に伝わってこない。「りょう」だとか「田辺誠一」等、芸達者な俳優が脇を固めているが「害虫」のタイトルどうり宮崎あおいがかなり「浮いて」しまっている感がある。言葉が悪いが、作品を「喰い散らかし」ていると思った。宮崎の年齢の割りに「大人びた」演技で他の同級生に比べて「生意気」そうに見えてしまうのも原因かも‥。(「沢尻エリカ」も「上野樹里」も「どういう訳か」皆、一度はそんな風に見られたり、言われたりする‥売れっ子女優の「宿命」だろうか?)もしも 蒼井優の「夏子」役を宮崎が、「サチ子」役を蒼井が入れ替わって演じたら‥と想像してみると面白いかも。「宮崎・夏子」はともかく、「蒼井・サチ子」は何故か知らんが結構「良さげ」だったりするんだけど(笑)映画のラストは「ブッツリ」と結論を観せずに、観客置き去りで終わってるが、サチ子がこれから「堕ちるとこまで堕ちる」のか、今時の若い娘風に「アッケラカン」と過ごすのか、観た方々にお任せするが、私からは「最近の中学生の娘は何を考えてんのじゃ‥」ってことしか言えないです…(笑) |