| マノエル・ド・オリヴェイラ DVD-BOX2 3枚組 ( 家宝 / 神曲 / ノン、あるいは支配の虚しい栄光 ) |
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定価:¥ 15,120 (税込み) 価格:¥ 15,120 (税込み)
メディア :DVD メーカー:紀伊國屋書店 リリース:2003-11-22
発送可能時期など: 通常24時間以内に発送
ユーズド価格:¥ 10,400~ (税込み)
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生まれは1908年で、初監督作はサイレント時代の1931年。そして現在もなお、旺盛な創作意欲が衰えることなく作品を撮り続ける。まさに世界の巨匠と言う名にふさわしい、ポルトガルのマヌエル・ド・オリヴェイラ。幅広いジャンルを手がけ、そのひとつひとつが珠玉のようなきらめきを放っている。 カンヌ映画祭で審査員特別功労賞を受けた1990年の『ノン、あるいは支配の虚しい歴史』は、ポルトガルの戦争の歴史を軍人たちが語っていくドラマ。戦いの記憶が語り手たちの現在と重なり、未来への警鐘になっていく。戦争の虚しさをアイロニックに訴える一作だ。 『神曲』(1991年)は精神を病み、療養施設で入院生活を送る患者たちが「罪と罰」など文学作品を演じる異色作。オリヴェイラ作品で多用される「カメラの前で演劇を演じる」というテーマが前面に押し出され、現実と作りごとの境界を曖昧にしていく。監督自身も俳優として顔を出しているのが貴重だ。 『家宝』(2002年)はポルトガルの美しい田園地帯を背景に、屋敷の相続人と結婚したヒロインが周囲を翻弄していく。全編に漂う謎と悪の香りには、当時94歳とは思えない新鮮な才気が満ちあふれている。 これらはともに秀作でありながら、90年代以後の3作で、これだけでオリヴェイラの作家像を語るのは到底不可能。しかし断片に出会うことで、深く広い世界が存在することを知らしめる。それもオリヴェイラの魔力だろう。(斉藤博昭) |
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| ユーザーレビュー |
【「家宝」パガニーニの「24の奇想曲」が印象的な映画です。 (2004-01-11)】 かなり展開が、荒いので、一度では理解できないかもしれませんが、この監督のルールを理解してしまえば、わかりやすいです。これさえわかれば、かなりお勧めです。「家宝」とはなにか、これがわかったとき、映画の宣伝で使われている写真の意味がわかってくると思います。あの笑顔です。人生とはこんなものかな、生きて欲しい人は早く死んでしまい、悪魔のような意思のある女が最後にすべてを持っていってしまう。意外と勘違いされやすいのですが、悪女はあの笑顔の人のほうです。まさに「悪魔の音楽」といわれたパガニーニがぴったりくる展開です。すべてが終ったときのあの笑顔、参りました。女は怖い。ついでに「神曲」たぶんこの映画見終わったら、今まで観てきたのは、映画だったのか?芝居ではないのか?という疑問が湧くかもしれません。その前にこの映画自体が映画的ではなく見る本のような形式なのです。言葉が多いので字幕は大きくて助かりますし、本を読んでいる感覚です。しかし私が自分で人物のイメージをすることは許されないのです。映像として人物がキャスティングされて固定されてますし、風景も所与の本というイメージですね。さらに舞台の上でも充分なくらいの演劇的な演技で完結されてしまう狭い空間での出来事というか話の流れなのです。ですから映像として映し出されるものは強制的に見るものは受け入れますが、それ以外は、登場人物の視線は曖昧ですので、どこに向けて何を見ているのかは自由に想像できるのです。そういう構成だと気づいたら、この作品がいとおしくなりました。なかなかいい作品ですよ。 |
【世界最高齢にして衰えを知らぬ大巨匠 (2003-11-22)】 世界最高齢(1908年生まれ)のポルトガルの巨匠による映画作品集第2弾。初監督作品の『ドウロ河』は1931年作と言われていますから、非常に長いキャリアを持っています。その中でも、本DVD-BOXには、90年作『ノン~』、91年作『神曲』、02年作『家宝』の3作品が収められている。『ノン~』はポルトガルにおける戦争の歴史を辛辣に綴った作品である。『神曲』は壮麗な精神病院が舞台だが、患者達はアダムとイブ、「カラマーゾフの兄弟」の登場人物など、さまざまな人物に扮している、文学的要素の強い作品である。最後の『家宝』は富豪アントニオ、メイドの息子ジョゼ、ジョゼのビジネスパートナーであるヴァネッサ、アントニオの妻となるカミーラが主要な登場人物となる。レオノール・シルヴェイラ演じるカミーラはファム・ファタールとも言うべき役割を演じ、アントニオ、ジョゼの運命を狂わせていく。この中では、個人的には『家宝』を選びたいところだが、いずれの作品も素晴らしく、とにかくこれを機会に是非鑑賞していただければと思う。オリヴェイラ作品としては、DVD-BOX第1弾に含まれる作品はもちろん必見だが、他に『クレーヴの奥方』、『家路』もDVD化されており、いずれの作品も映像、演出、脚本すべてが素晴らしく甲乙つけがたい。オリヴェイラの作品は最近の作は日本でも公開されているが、過去の作品はなかなか上映される機会がないので、このような機会に手に入れておくことをお勧めしたい。 |