| 座頭市物語 [DVD] |
 |
定価:¥ 4,935 (税込み) 価格:¥ 4,935 (税込み)
メディア :DVD メーカー:ポニーキャニオン リリース:2003-09-18
発送可能時期など: 通常24時間以内に発送
ユーズド価格:¥ 3,500~ (税込み)
|
|
|
| レビュー |
居合い斬りの達人でもある座頭の市(勝新太郎)は、飯岡助五郎の客分となり、飯岡と敵対する笹川繁造の用心棒・平手御酒(天地茂)に友情の念を抱きつつも対決せざるをえなくなる。 子母沢寛の随筆集『ふところ手帖』に記された市の短いエピソードをもとに、大映時代劇の旗手・三隅研次監督が手掛けた大ヒット・シリーズの記念すべき第1作。ここでの市はただ強いだけではなく、丸木橋をおそるおそる渡るなど、盲目の男という点が強調されており、暗闇の世界を生きるシニカルなアウトローとしてのキャラクターをカツシンが見事に演じきっている。彼と天地茂とのふれあいのシーンも秀逸で、それゆえにラストのダイナミックな決闘も、哀しく観る者の心を揺さぶるのであった。(的田也寸志) |
|
| 関連商品 |
|
|
| ユーザーレビュー |
【勝・市の出発映画 (2008-09-05)】 座頭市は、子母沢寛さんが原作と言われていますが、彼は座頭市については、十数枚の原稿用紙しか残していません。そのイメージを膨らませ、連続映画としたのは、勝新太郎。長ドスを仕込み杖にしたのも、彼でした。 この映画は、第1作映画。モノクロのためか、一層の迫力を感じます。平手との友情も、胸に詰まるところがあります。
最後の決戦場面は、黒澤明監督の「七人の侍」やクリント・イーストウッド出演の「荒野の用心棒」を彷彿させるものでした。勝の居合抜きは、目にも止まらぬ妙技ですね。見えない目で、バタバタと切り倒していく姿は、恰好いいですね。
この映画が生まれた背景には、高度経済成長で豊かになっていく日本がありましたが、もう一面では任侠を重んじる人間社会も強くなっていました。当時製作された映画も、華々しい青春映画が多くありましたが、一方ではやくざ映画も受けていました。そんな時代を象徴する映画が、座頭市の映画でした。
|
【天知茂が忘れられない。 (2007-08-10)】 本作のお話しの骨格になっている天保水滸伝は、以
前から単なる講談話では片付かないと思っていました。
というのも、網野善彦は「北下総の津(船付き場)の周
辺は、博奕を好む人が多かった」(『里の国の中世』)と
言い、川名登は「法の保護を離れた人びとの無法地帯
が河岸にはあった」(『河岸に生きる人々』)と言っている
からです。
そこで簡便にと『歴史への招待15』で調べてみると、
この抗争を史実としながらも規模は伝えられるよりもず
っと小さいとした上で、繁蔵の実家のあった「笹川河岸
は、利根川(中略)の中継場所として、非常ににぎわい
をみせ(中略)、賭場も立っていた」とあります。やはり、
このお話しには折からの利根水運の顕勢化が、大きく
関わっていたことは間違いないようです。因みに同書で
は、天知茂が扮した平田深酒について「腕は千葉仕込
みということであるが、それほど素性のはっきりした人
物ではな(い)」としています。
さて、その平田と市(勝新太郎)との本作最後での対
決は、後の『血煙街道』での近衛十四郎との壮絶な殺
陣に比べれば、以外なほどあっさりしたものです。むし
ろ、ふたりがしみじみと飲み交したときに平田が市に言
う「貴公も儂も天涯孤独の身だが、貴公は世にも人にも
負けまいとして生きている。だが、儂はその逆だ。」とい
う言葉に注目しました。
本作、続編、新編で市は、肉親、恩人などと心ならず
も対立することになり、それ以前の彼らとの貴重な交情
まで全て喪失してしまいます。それは、市が視力障害と
いうハンデを持ちながら敢て地縁、血縁から自立しよう
とする際に、深い断念と引き換えていることを現してい
ます。本作を含む三作に共通して感じられるヒリヒリす
るような痛ましさの理由は、そこにあると思います。
|
【粋 (2007-03-18)】 盲目ながら居合いの達人である座頭市、居合いのシーン
は緊張感があってカッコいいにもかかわらず、特撮っぽさ
がないところや、変にそればかり見せようとしていない
ところがいい。
口入屋(?)の親分から手下、ヒロインのおでん屋の娘まで、
良くも悪くも筋の通った人物設定が粋な映画です。
勝新太郎はずっと目を閉じたままで、言葉数が多いわけ
でもない、にもかかわらず、台詞一語一語から暖かい人柄
とか人情味が伝わってくる味のある演技を見せてくれます。
こんな粋でイナセな日本人にわたしはなりたい。 |