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未完のイタリアン・アルバム   グールド(グレン)

定価:¥ 2,345 (税込み)
価格:¥ 2,227 (税込み)
OFF:¥  118円  ( 5 %)

メディア :CD
メーカー:ソニーレコード
アーティスト:グールド(グレン)
リリース:1997-05-21

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ユーズド価格:¥ 1,679~ (税込み)

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レビュー
   不世出の鬼才ピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の孤高の境地が示された1枚。本盤はグールド没後15年たった1997年に、生前のグールドのアルバム・コンセプト“イタリア様式のバッハ”に似せた形でリリースされた。当時は収録曲のうち「イタリア協奏曲」を除くバッハの8つの曲が世間に初めて陽の目を見た未発表録音、しかもその多くは最晩年のものということもあり、大きな話題を呼んだ。

   このアルバムでは、いつもながらグールド特有の、左右両手の1本1本の指の動きの理性的な独立感がたまらない快感を与えてくれる。とりわけ衝撃的なのは、冒頭の「マルチェルロの主題による協奏曲ニ短調」。J・S・バッハがマルチェルロの有名な「オーボエ協奏曲」をチェンバロ用に編曲したものをピアノで演奏している。第2楽章の静謐で典雅な思索では、スローモーションのように大胆なトリルが、グールド好きには身をよじりたくなるほど。憑かれたように眩惑的な迫力を持つ「半音階的幻想曲」は、従来続けて演奏される「フーガ」が、グールドの死によって残されなかったのが惜しい。全編、グールドのピアノを弾きながらの奇妙な鼻歌は快調である。

   なお、ドメニコ・スカルラッティの3曲のソナタとC・P・E・バッハの「ヴュルテンベルク・ソナタ第1番イ短調」は1968年の録音で「シルヴァー・ジュビリー・アルバム」に収録されているものと同一。演奏は目覚しく鮮烈で、理性のコントロールの効いたひんやりとしたタッチ、才気の閃きにはめまいすら覚える。グールドの膨大な録音の中でも屈指の名演である。また、バッハの「イタリア協奏曲」は1959年の有名な旧録音で、その華麗さで世に誉れが高い。録音年代はバラバラだが、通して聴いてもアルバムとしての統一感は保たれている。(林田直樹)



曲リスト
1) マルチェルロの主題による協奏曲BWV974
2) アルビノーニの主題によるフーガBWV951
3) 同BWV950●D.スカルラッティ:
4) ソナタ ニ長調K.430
5) ソナタ ニ短調K.9
6) ソナタ K.13●C.P.E.バッハ:
7) ヴュルテンブルク・ソナタ第1番イ短調●バッハ:
8) イタリア風のアリアと変奏BWV989
9) イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
10) 半音階的幻想曲ニ短調BWV903
11) 幻想曲ト短調BWV917
12) 幻想曲BWV919
13) 幻想曲とフーガハ短調BWV906


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ユーザーレビュー
涙が出そうなくらい傑作な上に色々思ってしまうアルバム (2008-06-02)】
1971,79,80年 トロント、イートンズ・オーディトリアムにて録音。グールド没後15年たった1997年に発表された。1982年に亡くなったグールドの晩年期かつ未発表のバッハを多数含むアルバムとして注目すべきアルバムである。 特に『マルチェルロの主題による協奏曲ニ短調』の弾きっぷりに圧倒される。明確で強いセンテンス。右手と左手の独立性。それから構築されたコンポジションのはっきりした建築物のようなバッハだ。グールドのバッハはむしろ晩年に行くほど輝きを増しているように感じられる。 余談だがギドン・クレーメルの著書『琴線の触れ合い』には、グールドの晩年に共演を打ち合わせしたことが綴られている。1982年トロントでコンサートを開いた後、CBSはグールドとクレーメルを会わせようと尽力し、アンドラーシュ・シフとクレーメルは夜行性のグールドと真夜中近くに初対面している。話は盛り上がりグールドはまだ未発表だった新録『ゴルドベルグ変奏曲』のビデオを見せてくれたらしい!!!その後、話はリヒャルト・シュトラウスのソナタに移り(このソナタはグールドの最後の録音となった)、クレーメルの予想の倍のテンポで口ずさんだそうだ。もしかしたらリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタあたりを共演していたかも知れなかったのだ。 何しろこういう素晴らしい演奏を聴くともっともっとグールドに生きて欲しかった、と思うのは僕だけではないだろう。涙が出そうなくらい傑作な上に色々思ってしまうアルバムだ。


イタリアバロックとバッハ、そしてグールド (2005-09-10)】
 私にとってのグールド開眼のきっかけとなった一枚。それまで正統派のピアノによるバッハ演奏に耳慣れていたせいでか、いまひとつグールドの演奏にのめり込むことができないでいた。ところがこのアルバムに収められているマルチェルロのオーボエコンチェルトを原曲とするピアノ曲の演奏を聴いて、目から鱗が落ちる思いがした。うなり声とともに聞こえてくるのは、孤高の魂の調べであった。また、他のレビュアーが採りあげていないようなので、あえて言っておきたいのだが、アルビノーニの音楽を原曲とする二つのフーガはすごいの一言に尽きる名演である。これを聴くと、バッハがアルビノーニからいかに多くを学んだかがわかる。他の演奏もすばらしいものばかり。グールド入門にはこういうアルバムからのほうがいいかもしれない。


27歳の記憶の曲や! (2005-01-27)】
オン・ザ・レコードのビデオは母が持っていて、イタリアン・コンチェルトの録音風景が強く印象に残っていました、私は元気いっぱいの3楽章が大好き!録音スタジオでの若き日のグールドの真剣な表情や、満足いくまでやり直したり真剣そのもので怖いくらいの緊張感でした、テープ編集を音の捏造と非難されたらしいけど、結果よければ全てよし!何故かDomenico Scarlattiのソナタも入っていて選曲は???ですが、大好きな一枚です。明日も気張ったろか~と、いう気持ちにしてくれる不思議なCDです。買わへんかったら、損やと思います、安いしお得や~






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